井上医院

水戸市の内科,循環器科,消化器科,放射線科 井上医院

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生活習慣病とは

***生活習慣病(成人病)***

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 戦前恐れられていた病気は結核でした。食料難で体力が低下し、抗生物質もなかったからです。戦後50年を過ぎた今食料は豊富で、強力な抗生物質がいつでも手に入る時代です。寿命も飛躍的に伸びました。病気のトップに生活習慣病がのし上がりました。飽食がゆえの病気です。一家の大黒柱が突然心筋梗塞や脳卒中で亡くなったり、一命は取り止めても不自由な体になって第一線から脱落します。
 高血圧、高脂血症、糖尿病、高尿酸血症、肥満、喫煙、飲酒などはかっては中年から始まり成人病と言われていました。最近は若いうちから始まり、不適切な生活により悪化するので生活習慣病と言われるようになりました。動脈硬化の進行を早め命を短めます。今や食事や嗜好を含めたライフスタイルの見直しが必要な時代です。

 

●高血圧

 脳が考え、筋肉が縮み、胃腸が消化を行うには、血液が流れてくれなければ叶いません。心臓が力をこめて送ります。それが血圧です。体の活動に合わせて過不足のない血液を送るために、それに見合う血圧を発生します。ここに生命の巧みがうかがえます。刻々の活動に合わせて血圧は絶えず変化しているのです。
 しかし、高血圧になると、血圧を設定する目盛が全体に高いほうへずれてしまいます。血圧が150/90をいつも越えていれば、さしあたって症状がなくても、不当な圧力が長い間に血管と心臓を傷つけて持ちを悪くさせます。60歳を過ぎたころ、心臓肥大と動脈硬化が進み心筋梗塞や脳卒中などの合併症をおこします。血圧を下げてやれば解決します。減塩や肥満の解消とともに、遺伝が原因の人は降圧薬を服用していただきます。

 

●高脂血症

 敗戦の貧困から立ち上がった日本人の生活は驚くほど豊かになり、貴重品であった牛肉や豚肉も自由に食べられるようになりました。しかし、行きすぎた飽食は徐々に肥満と高脂血症を蔓延させました。血液中にあふれる脂肪が血管の壁に徐々にしみ込み、壁を脆く内空を狭くします。20年もすると動脈硬化が出来上がり、脳の動脈がつまって脳梗塞、破けて脳出血、心臓の冠動脈がつまって狭心症や心筋梗塞を起こします。
 血液検査でコレステロール200以上、中性脂肪150以上、HDL(善玉)コレステロール40以下なら、治療が必要です。脂肪食を改め、減量に努めてください。効果がみられなければ遺伝性と考えられるので薬が必要です。伝が原因の人は降圧薬を服用していただきます。

 

●糖尿病

 ぶどう糖が血液中に増え、尿にあふれ出る病気です。20年も放置しておくと、厄介な合併症に次々と見舞われます。眼底出血や白内障、腎不全と尿毒症、狭心症や心筋梗塞、脳梗塞や脳出血、下肢の壊疽など、いずれも体の自由を奪い、命を脅かします。
 正常の人では、食後に小腸から吸収され血液に入ってくる糖(血糖)は、間もなく膵臓から分泌されるインスリンに促され体の細胞内に移行するので、ほどなく血液から出て行きます。ところが、糖尿病の人では、インスリンの分泌が足りないため、血液中に高いまま残ってしまうのです。
 合併症を回避するために、血糖を下げる治療が必要です。基本は食事のカロリー制限です。身長から算出される標準体重(Kg)に30を掛けたものが一日のカロリーです。それでもなお血糖が高ければ、内服薬またはインスリン注射を併用します。

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●痛風(高尿酸血症)

 働き盛りのお父さんがある日急に片足が赤く腫れあがり痛くなりました。痛む足は靴もはけないほどで、サンダルばきでびっこを引きながら病院に来ました。痛風発作です。血液の尿酸が高いために足の関節に尿酸の結晶ができ、それが強い炎症を起こしたのです。治療すれば1週間ほどでおさまりますが、再発を繰り返します。
 尿酸が高いと別の弊害もあります。結晶が腎臓の尿を作る実質部分にできると、腎臓の働きが悪くなります。尿の出口である腎盂にできると、お腹が急に差し込む尿管結石になります。また、血管の壁にしみ込むと、高脂血症のように動脈硬化を起こします。
 これらの弊害を予防するには、血液中の尿酸値を7.0以下に下げておけばよいのです。減量に努め、尿酸の多い食事に注意してください。お薬を服用すれば確実に下がります。